推薦
空齋先生が白髪をなびかして飄々と歩く姿には仙人の趣があると、この前に書いたが、このごろはそれにますます磨きがかかってきたようだ。先生はむかしはレコードの大会社に勤めておられたが、趣味で竹芸を琅玕齋に習ったのが病みつきとなり、戦後の脱サラ一号で竹芸に転向した由である。音楽関係の仕事をしておられた経歴が示すように、氏のセンスは非常にデリケートで、その作品はいずれも繊細な美しさをもっている。この十数年来、お茶の道具を手がけ、茶碗、水指など、従来は考えることもできなかった器が作られることになった。
第8回目の作品展にもそういう道具がたくさん並ぶといいう。何卆御清覧をお願い申し上げる次第。
数江 瓢鮎子
