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竹工芸について

竹工芸作品に使う材料の紹介です。

素材としての竹

竹はもともと東南アジア原産の植物です。現代では竹を素材とした民芸品がアジアンテイストとして日本で親しまれています。また古くから竹籠や笊(ざる)を始めとする生活用品としても様々なものが作られてきました。素材として利用される竹には幾つかの種類があり、それぞれ用途に合ったものを用います。最もよく用いられるのは真竹です。真竹は節の間が長く柔らかく、割る、剥ぐ、曲げるなどの加工がしやすいのです。

竹工芸に用いられる竹としては「煤竹」が挙げられます。煤竹は植物としての竹の種類を表す言葉ではありませんが、その色艶から竹工芸の材料としてよく使われます。煤竹は主に農家の藁屋根を解体する際に出るもので、「囲炉裏」の煙で自然に燻されて茶褐色になるまで百年程度かかると言われます。網目模様が付いたものなどが特に珍重されるようです。

篠竹(しのだけ)
煤篠竹 真竹 篠竹
全体が細い竹です。
根曲竹(ねまがりだけ)
根曲竹 丸 根曲竹 割 根曲竹 煤
雪国などで古くから利用されている竹で、根の先端が曲がって地上に出ることから、根曲竹という名で呼ばれます。

その他の素材

藤蔓
藤蔓
縁などに使います。柔軟性があります。
皮藤
皮藤
東南アジアのつる植物です。