- 横18cm×高さ32cm×奥行き18cm×口径11cm
煤竹の濃淡を取り入れながら編み上げた作品である。1.5~2.5mm幅の煤竹を用い、底は2本とばしの四つ目編み、立ち上がりにねじり編みを入れ、胴をしぼりながら編み上げる。口造りは半分に割った根曲がり竹で、内と外から編み地を挟み皮籐で細かく巻きながら留めている。手は幅5mm程の煤竹2本、下部を編み地に差し込み中央を纏め皮籐で飾り結びを施している。底に1cm幅の高台、四隅に竹をあてがい皮籐で飾り結びを施し、強度的役割と装飾を兼ね備えている。
空齋竹工芸
蛤谷空齋がこれまでに制作した、竹工芸作品の紹介です。
2018 年 10 月 20 日
2018 年 10 月 2 日
煤竹 置花籠 [55-028]と同種の大振りな作品。幅10mmの煤竹を使用し、底の麻の葉編みから編み始め、立ち上がりより菱四つ目編みで編み上げた花籠である。口造りは半分に割った根曲がり竹で、内と外から編み地を挟み皮籐で巻きながら留めている。また根曲がり竹で付けた飾り手が全体のアクセントとなっている。展示会などの盛り花に適している。
2018 年 9 月 27 日
煤竹 手付置花籠 [55-028]と同種の花籠で、極シンプルな編み方、形の作品である。底の麻の葉編みから編み始め、立ち上がりからは菱四つ目編みである。口造りは半分に割った根曲がり竹で、内と外から編み地を挟み皮籐で細かく巻きながら留めている。手は幅1cm程の煤竹を用い、所々に皮籐で飾り結びを施している。
2018 年 9 月 11 日
煤竹を半分に割り、底になる部分を薄く削ってから半分に折り曲げ、根曲がり竹で巻き結んでいる。正面から後方へは金箔を施している。煤竹の濃淡を雲に見立てると昇竜のイメージを彷彿とさせる。煤竹 蝉籠 [61-005]と同種同型の少し小振りな作品。
2018 年 8 月 28 日
2018 年 8 月 27 日
2011 年 6 月 1 日
全体を網代編みで構成し、胴の辺りで網目模様に変化をつけた作品である。蓋は細い煤竹の節を摘みとし、放射状に割り、その周りをやたら編で編み上げ縁を付けたものである。口造りは内側に竹を付け落とし蓋仕様とし、内側は何層もの黒漆が施され、実際に水を入れ使用することができる。
This Mizusashi was made with twill plaiting. It has an change of a plaiting at middle of the body. A thin bamboo was cut radial as the knob of the top and it was plaited with Yartara plaiting. At the rim stitching, bamboo was attached inside to fit the lid. Of course we put water into this, because a lot of black layers of lacquer were applied inside.
2010 年 6 月 20 日
煤竹の特色、色の濃淡を生かした花籠である。本体は幅3mmと7mmの煤竹を使用した透かし網代編みで、約8cm四方の底より編み上げられている。底から約8cmまでの側面は網代編み、続いて幅約1cmの竹籤でアクセントを入れ編み上げている。縦の竹を口造りでまとめ、根曲がり竹の縁で内側と外側とで挟み、細い根曲がり竹で巻き留めている。細い2本の煤竹を側面に差し込み皮籐で留め、飾り手としている。
This Hanakago(flower basket) have a characteristic tone of Susudake. The body was plaited with about 3mm and 7mm Susudake by twill plaiting. It starts from an about 8cm square base. There is an ornament of thin split rattan lines on the side of the body, about 8cm above the bottom, which was made by twill plaiting. All vertical lines of Susudake are joined to the lid of Nemagaridake. After that, it was fixed with another thin Nemagaridake. The Handle consists of two splitted rattan lines.