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空齋竹工芸

蛤谷空齋がこれまでに制作した、竹工芸作品の紹介です。

煤竹 繭籠 [60-001]

煤竹 繭籠

  • 横12cm×高さ19cm×奥行き11cm

根曲竹の煤を使用、籠目編みに依り二重に編み込んだ作品である。底部分から立ち上がり、胴、口作りへと進み、その竹で口造りを輪弧編みに整え、外側からもう一重包み込むように底まで編み込まれている。柔軟性に富んだ根曲竹ならではの特性を生かしている。

煤竹 繭籠

煤竹 繭籠 フヨウ、ミズヒキ
芙蓉、水引

煤竹 盛籠 [55-003]

煤竹 盛籠

  • 縦25cm×横31cm×高さ6cm

細く割った煤竹の節を、曲線を描く様に規則的に並べ皮籐で留めている。両サイドへ向かうにつれ竹同士の間隔を詰め全体の丸みを出し、口造りは楕円である。両サイドの竹は半分は口造りで処理し残りは飾り手としている。浅い竹筒を置き花入れとして、木の葉などを敷き菓子器として、また煎茶での盛物に使用する事が出来る。

煤竹 盛籠 正面 煤竹 盛籠 底 煤竹 盛籠 横

栗香合 [35-005]

栗香合

  • 縦3.2cm×横3.6cm×厚さ1.8cm

煤竹を横に用い、栗の丸みを竹のカーブに合わせ形取った作品である。細かい彫刻に依り座の部分を表現している。内側は黒漆に金箔。

栗香合 開けた状態 栗香合 香合の裏と蓋の内側

風炉先屏風 [10-002]

風炉先屏風 全体

  • 銘「遊魚」

全体の枠組みには煤篠竹を使用、蝶番の部分は藤蔓で結んである。ござ目編で構成され遊魚部分は所々横の竹を長く渡し魚の輪郭を形成し、銀箔を施している。其の周りを煤竹と皮籐で仕上げ、裏は一閑張りである。

風炉先屏風 遊魚 部分

  • 1983年美術グラフ4月号(日本美術出版)掲載作品

風炉先屏風 [10-001]

風炉先屏風

  • 銘「黒潮」

全体の枠組みには煤竹を使用、蝶番の部分は藤蔓で結んである。下三分の一程は麻の葉編、上は櫛目編、途中横に渡した竹で前後を挟む形で留めている。櫛目編は煤竹の節を、高低差による変化を付けながら規則的に並べ、竹籤(たけひご)で曲線を描く様に留めている。麻の葉編の部分には二カ所飾りの竹が取り付けられているが、これは強度としても大事な部分である。

風炉先屏風 風炉先屏風

  • 1979年ミタケ画廊出展作品

煤竹 棗 [25-003]

煤竹 棗

  • 銘「美保の松原」
  • 径5cm×高さ7.5cm

表面全体に胡麻を蒔いた様な黒い模様があり、煤胡麻竹を使用したと思われる。高さ75mm直径50mm程で小振りの棗である。富士と松林を細い線で金象嵌し内側には黒漆が施された作品である。蓋に割れが入った為、漆で金接ぎされている。

煤竹 棗 煤竹棗 側面

扁額 [85-001]

扁額

  • 「求真洞」

ござ目編みで構成され所々横の竹を長く渡し文字の輪郭を形成し、銀箔を施してある。其の周りを煤竹と皮籐で、全体の周りを細い煤竹で仕上げている。裏は一閑張りである。

  • 1981年二人展出展作品

煤竹 手付置花籠 [55-001]

煤竹 手付置花籠

  • 横19cm×高さ33cm 口径15cm
  • 銘「滴翠」

碌々斎好「手付置籠」を、煤竹により写した作品。

二本取りの鉄線編の底編みから立ち上がる部分で、左に流れた籤(ひご)を縦に、右側に流れた籤(ひご)を右側に流し編み上げていく片締め編みである。繊細な波のような流れを醸し出している。胴の部分にささらで捻り編を三段入れ、菱四つ目編で首周りを細く締め、口造りへ広げながら編み上げた作品である。

煤竹手付 置花籠 箱書 銘 「滴翠」 煤竹 手付置花籠 底部分

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