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空齋竹工芸

蛤谷空齋がこれまでに制作した、竹工芸作品の紹介です。

煤竹網代 手付菓子器 [40-005]

煤竹網代 手付菓子器

  • 高さ17.5cm×幅16cm×奥行16cm(籠部は高さ6.5cm)

煤竹の特徴である濃淡の美しさを取り入れた作品である。内側には黒漆が何層にも施されている。底は二本取りの鉄線編みで、立ち上がりから胴部分は網代編みである。口造りは、幅10mm程の煤竹を輪にして内側と外側にあてがい、さらに皮籐で細かく巻いている。手の部分には細い煤竹を3本使用し、2本を底へ、1本を側面へ差し込んでいる。そして持ち手となる場所で3本をまとめ、その上から皮籐で細かく巻き、強度と装飾の役目を果たしている。

煤竹網代 手付菓子器 底の部分 「空齋作」
六角形

Basket for Sweets [40-005]

  • H.17.5cm(6.9″) x W.16cm(6.3″) x D.16cm

This basket for sweets brings out the best beauty of light and shade of Susudake. A lot of layers of lacquer were applied inside the basket. It has double Tessen plaiting base and twill plaiting body. At the rim, it was touched about 10mm(0.39″) Susudake and stitched finely with split rattan lines. Three lines of Susudake make a handgrip. Two lines of them are joined to body and one of them are joined to base. In order to play an important role in strength and display as an ornament, the handgrip was stitched finely with split rattan lines.

網代 六角抹茶椀 [20-004]

網代 六角抹茶椀

  • 銘「飛鳥」

煤竹を使用し、網代編みで制作された抹茶椀である。全体が六面で形成され、角に当たる部分には幅10mm程の煤竹が添えられている。内側には、錆朱がかった漆が何層にも施されている。奈良・法隆寺にある夢殿が八角であり、そのイメージから銘が付けられた。

網代 六角抹茶椀 側面 網代 六角抹茶椀 高台部分 箱書

Ajiro Rokkaku Chawan [20-004]

The inscription is “Aska”.
This Chawan was made of Susudake and used twill plaiting. It has hexagonal shape and it was attached depth 10mm(0.39″) of Susudake to each corner. A lot of layers of lacquer with rust were applied inside the Chawan. It was named “Aska” from Yumedono, which had octagon shape, located at Horyu-ji. Horyu-ji is a Buddhist temple in Ikaruga, Nara Prefecture, Japan. This area is also called “Aska”.

DimensionH.- x W.- x D.-

煤竹網代 手付丸盆 [40-004]

煤竹網代 手付丸盆

  • 径25.5cm×高さ25.5cm

煤竹を使用し、縄目模様による煤竹特有の濃淡を取り入れた枡網代編みである。縁の部分は細い柾割の煤竹を幅10mm程に並べ、皮籐で飾りを施しながら巻いている。手の部分は細い2本の煤竹を用いており、端を底の裏に差し込み留めている。底の裏全体に黒漆が塗られている。

煤竹網代 手付丸盆 横 煤竹網代 手付丸盆 裏底部分

煤竹網代 手付四方盆 [40-003]

煤竹網代 手付四方盆

  • 縦19cm×横21.5cm×高さ12cm

煤竹を使用し、底部分を枡網代編みで編み、その後それぞれの立ち上がり部分を四方へ編み進めたものである。底部分の四辺から立ち上がりにかけ、幅10mm程の竹を当てがい、外側と内側とで編み地を挟み籐皮で留めている。縁も同様に編み地を挟み、こちらは籐皮で細かく巻きながら飾りを施し留めている。手の部分は煤根曲がり竹を使用し、籐皮を飾り手に絡ませながら細かい飾りを施し両脇で留めている。内側には二色の漆を何層にも重ねて塗り、研ぎ出しによる模様を施している作品である。

煤竹網代 手付四方盆 斜めから 煤竹網代 手付四方盆 裏底部分

平水指 [15-003]

平水指

  • 口径22cm×高さ9.5cm、高台径11.5cm
  • 銘「年輪」

全体を網代編みで形成し、正面に当たる一部分を残し、その他の部分には極薄い和紙を貼り表面全体を漆で仕上げている。内側は何層にも黒漆が施されている。蓋は柾割の竹を中心から渦巻き状態に巻きながら造られたものである。摘みは煤根曲がり竹の節の部分が使われている。煤竹独特の濃淡や節により年輪を表現し、生命力の神秘を感じさせる作品である。

平水指 蓋を開けた状態 平水指 蓋 平水指 正面

  • 1983年美術グラフ4月号(日本美術出版)掲載作品

網代編 食籠 [40-002]

網代編 食籠

  • 径21cm×高さ14cm

磨きの竹を使用した網代編みの食籠である。蓋は開き網代編み、底は枡網代編みで形成されている。編み上げた本体と蓋には、煤篠竹の縁が外側・内側から挟むように取り付けられ、印籠蓋となっている。籐を細かく巻き、飾りとしながら一定の間隔で留めている。底には煤竹の高台が付けられている。本体の内側は黒漆、蓋の内側は黒漆の上に朱漆を重ね、共に何層もの漆が施されている。蓋は研ぎ出しにより中の朱漆が表面に現れ柄となっている。

網代編 食籠 蓋を開けたところ 網代編 食籠 内部 網代編 食籠 蓋 網代編 食籠 底

煤竹網代 急須 [05-002]

煤竹網代急須

  • 横11.5cm×口径9cm×高さ7cm

把手のない急須である。煤竹の縄模様による濃淡を組み合わせながら全体を網代編みで仕上げ、内側には何層にも黒漆が施されている。蓋は枡網代編みで摘みは細い根曲がり竹の節の部分が取り付けられている。

煤竹網代急須の内部 煤竹網代急須の蓋 煤竹網代急須の底

網代 平茶椀 [20-003]

網代 平茶椀

網代茶椀 [20-002] と同様の作品である。煤竹を使用し網代編みで制作された平茶椀である。内側には何層もの黒漆が塗られその上から朱漆を重ね最後に研ぎ出す事により模様を生み出した作品である。曜変天目茶碗をイメージしたと思われる。大変使い勝手の良い茶碗である。

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