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空齋竹工芸

蛤谷空齋がこれまでに制作した、竹工芸作品の紹介です。

煤竹 一重切花入 [61-006]

煤竹 一重切花入

  • 長さ30.3cm(一尺) 径5cm 4.3cm

煤竹特有の色による濃淡が表面に現れているやや小振りの作品である。棚に置いてもよいが、安定性を考慮すると掛け花入れとして使用した方が良いようである。

煤竹 一重切花入 煤竹 一重切花入
左:初雁/右:胡蝶侘助

煤竹 置花籠 [55-014]

煤竹 置花籠

  • 縦18.5cm×横17.5cm×高さ15.5cm

煤竹を使用し、底部分は荒い四つ目編み、立ち上がりから幅の細い籤(ひご)を二重にして編む捻り編みで造られている。口造りを根曲がり竹で巻き、上部を内側に巻き込んだ様な形である。

煤竹 置花籠 上から内部を見る 煤竹 置花籠 底

煤竹網代 急須 [05-002]

煤竹網代急須

  • 横11.5cm×口径9cm×高さ7cm

把手のない急須である。煤竹の縄模様による濃淡を組み合わせながら全体を網代編みで仕上げ、内側には何層にも黒漆が施されている。蓋は枡網代編みで摘みは細い根曲がり竹の節の部分が取り付けられている。

煤竹網代急須の内部 煤竹網代急須の蓋 煤竹網代急須の底

煤竹 瓢置花籠 [55-012]

煤竹 瓢置花籠

煤竹を使用し、幅の細い籤(ひご)を二重にして編む捻り編みである。上半分は口部分から編み始める。そして肩に丸みを持たせながら胴で締め、さらに再び腰部分まで丸く編み進めたものである。続く下半分は、上半分とは別に菊底編みから腰までを編んだもの。これらを繋ぎ合わせることにより、瓢箪のような形を表現した作品である。胴には籤をより合わせて紐状にし、飾り結びを施しアクセントとしている。

煤竹 置花籠 [55-011]

煤竹 置花籠

煤竹特有の縄目模様による濃淡を組み合わせながら、幅15~20mm程の竹で、ざっくりと編みあげた作品である。口造り、飾り手には幾分幅の狭い(10mm)竹を使用している。

  • 1980年の個展に出品

網代 抹茶椀 [20-002]

網代 抹茶椀

煤竹を使用し網代編みで制作された抹茶椀である。内側には何層もの黒漆が塗られその上から朱漆を重ね最後に研ぎ出す事により模様を生み出した作品である。曜変天目茶碗をイメージしたと思われる。茶溜まりもあり竹とは思えない作品である。

網代提籃 [00-003]

網代提籃

提籃(ていらん)は野外での喫茶や野点などに用いる煎茶道具であるが、手前飾りの茶具としても使用する。江戸時代において医者が往診の際に持ち歩いていた薬籠(やくろう)の見立てで、一重(単式)から五段式のものまで有るようである。

煤竹を使用し全体は網代編みで二段式の提籃である。蓋や底の部分、四隅などに竹をあてがい籐皮により細かく巻き、飾りを付けながら留めている。内側は黒漆が施され、繊細かつ重厚な作品である。

  • 1979年ミタケ画廊出展作品

炉屏 [10-003]

炉屏

  • 縦28cm×横58.5cm

炉屏(ろびょう)とは煎茶席飾りの前に置く屏風状のものの総称である。煤竹を使用し、四つ目編みを基本にところどころ編み目を変化させた足つき一面仕上げの作品である。枠には煤の篠竹を用い、枠に溝を付け編み上げた端をはめ込み、脚には肉の厚い直径35mm程の煤竹を長さ30mmに切り、輪の状態で、皮籐で付けられている。全体に小振りである。

炉屏 脚部

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